ミニバスにおけるテーブルオフィシャルズの解説。

ゼロケンです
今回はテーブルオフィシャルズ”TO”について解説していきます!
練習試合や大会では必ずチームで役割が回ってきますので
是非完璧マスターを目指してしてください(^^)/
コチラをご覧頂く事で
1:テーブルオフィシャルズの役割が理解できる
2:選手だけでなく父母もテーブルオフィシャルズの重要性を認識できる
3:意外と重要なモップの役割とかけ方を理解できる
4:プレーだけでなくテーブルオフィシャルズも完璧にできる一流の選手になれる
ですので是非最後までご覧ください。
テーブルオフィシャルズ”TO” とスコアラーズテーブル”ST”
テーブルオフィシャルズ に関してはルールブックにも載っていますので確認してください。
JBA公式のオンラインショップへのリンクはコチラ
記事追加:2022/01現在ミニバスルールブックは廃刊となっており、公式サイトでも販売されておりません。

何度かお知らせしている公式のルールブックですのでぜひ購入されてください。HMV内にJBA(日本バスケットボール協会公式販売ページがあります)上記にリンクをご紹介しておきますね(^^♪
2019年からは一般のバスケスコアシートとともにミニバスのスコアシートも変更となっています。
また読者の方からのご指摘があり今回正式見解を掲載させていただきます。
2021年にはJBAより「TOマニュアル」が発表されており
役割の総称を”テーブルオフィシャルズ”=TO
TOのいる場所エリアを”スコアラーズテーブル”=ST
と明記されていますのでお間違えの無いようにしてください。
テーブルオフィシャルズ の重要性
この テーブルオフィシャルズ (以下TO)の役割は非常に重要です。
近年高校レベルの大会でTOのミスに審判が気付かずゲームが終わってしまい、本来スコアでは勝っていたチームが負けてしまったという事も実際に起こりました。
JBA内でも再発防止の徹底がされているところです。
時折TOが全くできずにゲームの進行が遅れてしまい、対戦しているチームに迷惑がかかってしまう場面も見られます。TOも練習しないとできるようにならないです。
是非
バスケットをする= テーブルオフィシャルズ も覚える感覚で身につけてほしいと思います。
テーブルオフィシャルズ の4人の役割とプラスαの役割
TOの役割は大きく四つになります。2019年から役割の呼称も変わっていますので注目してください。ちなみに審判も主審:クルーチーフ 副審:アンパイアに変わっています。
1:スコアラー
2:アシスタントスコアラー
3:タイマー
4:ショットクロックオペレーター
基本的には四人でやるというのが正式な形ですがミニバスの場面ではこれに
〇アロー専門の係
〇モップの係
などを別にするケースも入ってきます。
各チームにおいてルールを決めておけば良いと思います。
私のチームではTOの後ろには必ず父母が二人から四人つくように決めています。練習試合では選手に任せるケースもありますが大会ではミスが起こってはいけないケースですので、TOの責任を重視して行わせています。是非皆様も参考にされてください。
以下役割について順番に説明していきますね。
スコアラー

ゲームの結果を記録となるようにスコアシートに記入する。
またゲーム途中の得点やファールの間違いが無いよう紙ベースで管理する役割。
基本的には両チームもスコアブックで得点・ファールを管理しており、間違いの可能性が出た場合は「審判の指示」のもとに確認、訂正が行われますので心配しないでください。
あくまでもゲームをジャッジするのは審判ですので自分で勝手に決めつける行動はしないようにしてください。
スコアシートの記入に関しては別記事で詳しく説明していますので参考にしてください。
ミニバススコアシート書き方記入ダウンロード/2019-2020 変更点ファールシート有バスケU12
アシスタントスコアラー

アシスタントスコアラーは主に個人ファール・チームファールの管理を「スコアラー」をアシストしながら共に管理し両チームに現在の状況を知らせる役割があります。
スコアラーの紙ベースだけでは両ベンチには今現在間違いなくTOの管理がされているのか分かりませんから、TOと両ベンチのスコアブックとの共通管理のもとゲームに間違いがないようにするため
表示するツールとともにはっきり示します。
1:ファールがあった場合個人ファールを先に示す
(ここで選手が5ファールで退場になる際はタイマーが審判に対し、ブザーとともに「色、何番5ファールです!」と知らせます)2:チームファールを示す
(ここでチームが4ファールになった際はタイマーが審判に対し、ブザーとともに「色4ファールです」と知らせます)
2021年から4ファールのコールはしないと変更になっています。
タイマー

ゲームの時間を管理する役割
ゲームだけでなくゲーム前の時間の管理、クオータータイム、タイムアウトなどゲームに関わる時間の管理全般
〇時間の管理中に起こるチームファール、個人ファールやタイムアウトの請求などゲームで起こる事象を時間を止めた時に審判に伝える。
〇時間の管理をしながらコートや会場全体にある一定の時間で「ブザー」を鳴らしゲームの進行を伝えるという役割もあります。
チームファール、個人ファールやタイムアウトの審判への伝達はタイマーが行います。
TO同士でうまく連携して下さい。
ショットクロックオペレーター

バスケミニバスにおいて24秒のショットクロックを管理する役割
最後にショットクロックオペレーターですが
こちらはかなり複雑で、リアルタイムの操作が必要です。TOの中では最も間違いやすい役割です(+o+)
すので上級生のTOに慣れてる人が担当するのが良いと思います。
ショットクロックは2019年までは30秒でしたが2019年の移行期間2020年からは一般ルールと同じ24秒で統一されています。
こちらはルール変更の記事で解説していますのでコチラを参考にしてください。
ミニバスルール変更ショットクロック24秒2019-2020/タイムアウトやメンバーチェンジは前年からバスケU12
一般ルールとの違いも若干あります。
24秒にリセットされるケースはシュートの際リングに当たった時のみになっています。
こちらはバスケ一般ルールのファールが起こった際のショットクロック継続14リセット
などより複雑なものは小学生が管理するのは大変だろうという意図もあります。

ポイント
ショットクロックはボールコントロールをしてからカウントです。
コントロールの概念は以下になります
ルーズボールの状態ではなく、しっかりとフェンスができる状態になってからスタート
ルーズボールの状態などでは攻守が切り替わっているわけではありません。
コントロールもされていない状態ですので24秒が元に戻るリセットはありません。
上のレベルのゲームになるとこのショットクロック1秒2秒でゲームが大きく変わってくるケースがありますので、ショットクロックオペレーターには必ず大人の人がつくようにしてほしいと思います。
ポイント
リバウンドの14秒リセットですがリングに当たった時点でリセット
シュートを打ったからリセットになるではありません
ボードに当たっただけなどは14秒にリセットされることはありません。
さらに細かく言うと一度コントロールがスタートしてボールがカットされたがマイボールで継続
コチラは一度コントロールがスタートしているのですから、スローインでは再びコントロールしてからではなくボールに触れた時点からショットクロックがスタートです(+o+)
スローインが起こるたびに二度三度とコントロールを待ってしまうと、24秒が長くなってしまいますね。

ポイント
タイマーのゲームそのものの時間の管理とショットクロックオペレーターの時間の管理にはずれが生じます。先ほども述べたショットクロックはコントロールしてからスタート。
タイマーは触れた時点からスタートですのでズレても大丈夫なのです。
典型的な例:
〇タイマーのゲームのスタートはジャンプボールでジャンパーがボールに触れた時
〇ショットクロックはジャンプボールが終わりオフェンス側がボールをコントロールしたとき
混乱しないようにしてください。
付属としてのアローとモップ

本来は上記の4人でTOを行うのですがミニバスの小学生が混乱をしないように
ポゼッションアロー(現在はアロー)を別に担当するケースも見られます。
アローに関して
昔はヘルドボールの都度ジャンプボールでゲームが再開されていました(私が少年のころはそうでした)
身長が小さいがスピードで勝負!
などのチームには不利で大きいチームに有利すぎるということでジャンプボールは1度だけ。その後は順番にボールのポゼッションを変えていこうというルールに変わっています。
〇ゲームスタートのジャンプボールからオフェンスをスタートさせたチームがポゼッションを取った状態
〇次のジャンプボールシチュエーションの時のためにアローを次のポゼッションにしておく
(つまり初めにオフェンスされたゴールの反対側を示す!!)
後はジャンプボールシチュエーションの都度
〇アローを示す
〇スローインが行われた後アローを変える(ここでボールスティールなどが起こってもアローは変わります)
〇ハーフタイムの時コードチェンジがあるため
アローもコートと同様変わる
モップに関しても

モップに関しても役割があります
以下に目安としてモップのかけ方を説明します。
ルールを言ったものはありませんが概ね以下の内容で行えば大会でも問題ないです。
○試合開始時と終了時は、TO同様に、起立し、審判の合図と同時に挨拶する
○エンドライン中央(ゴール下)まで走って移動し、2人揃ってコートに一礼し、小走りでモップをかける
〇 終わったら、またエンドラインまで走って移動し、2人揃ってコートに一礼し、走って待機場所まで移動する
○試合開始前は、開始前2分30秒になったらコート全面(試合開始前の練習とかち合わないため)
○クォータータイムは、審判の終了のホイッスルと同時に、ペイントエリア(台形の中)だけ(3ポイントラインがあるケースでは、2ポイントエリアでもよい)
○ハーフタイムは、後半開始2分30秒になったらコート全面(次試合のチームの練習とかち合わないため)
○タイムアウトは、モップ掛けを行わない。
タイムアウトが45秒のため選手の学年や状態を見て「クォータータイム」同様の対応でもよい
ゲームの最中に選手が転んでコートに汗がついてしまった際、審判の指示でモップをかけることがあります。怪我の防止のために重要な役割ですので試合に集中し、無駄話はしないでください
ミニバス テーブルオフィシャルTO解説のまとめ
以上が テーブルオフィシャルズ 「TO」の説明になります。
私のチームではTOを教える際
「ボールを扱ってバスケするだけがバスケではない。
TOまでできて一人前の選手。
さらに挨拶や団体行動までできて一人前の選手」と教えています。
ミニバスの精神である
友情・ほほえみ・フェアプレー
の元
リスペクト for the ゲーム
の心を忘れずにどうぞこれからもミニバスに取り組んでもらいたいと願っています。
覚悟があれば大丈夫です。私にだって出来たのですから。今回はここまでです。
———リンク紹介———
ゼロケンの過去のバスケ理論練習についての記事はこちら⇊
カテゴリ:練習と理論
存在皆無のゼロの状態から県大会を叶えた記事はこちら⇊
カテゴリ:ゼロから県大会