ミニバス ピボットとシリンダーを覚える/ファンダメンタル取得ミニバスケットボールU12

ルールや準備

ミニバスケットボール、バスケにおいて一番重要とされているファンダメンタル。
ファンダメンタルの基本中の基本「ボールを取られないための技術」が「ピボット」です。
ピボットについて細かく解説しバスケのスタートに役立てていただきたい記事。

ゼロケンです
バスケにおいて個人が身に付けるスキルを
ファンダメンタルといいます。
この中でも基本部分となる「ボールを取られないための技術」を
「ピボット」といいます。
今回はピボットについて細かくお伝えしていきます。

今回の記事をご覧頂く事で

1:ピボットについて分かることができる
2:相手にボールを取られなくする
3:相手を抜き去ることが面白いよにできるようになる
4:自信を持って一対一ができるようになる

ですのでぜひ最後までご覧ください。

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ピボットの概要

ミニバスにおいて個人スキルが大事なことは過去の記事からも何度もお伝えさせていただきました。

ボールを持った時の「トリプルスレットポジション」の重要性もお伝えしましたが
もう一つボールを持っている時に必要な技術が「ピボット」になります。

ピボットというのは
算数の時間で使うコンパスのような動きです。
軸になる針が刺さってもう一方の鉛筆の部分がくるくると回るのですが
まさにこの動きです。

バスケのルールでは「ボールをもって歩くことができません」

その代わりに軸足「ピボットフット」を基準に
もう一方の足「フリーフット」を動かすことは自由にできます。

先ほどの「コンパス」のようにくるくる回ったり
「ボクシングのジャブ」のように足を出したり引っ込めたりできます。

このピボットが「うまくできるか否か」今後のバスケ人生が大きく変わってきます。
それぐらい重要な個人スキルですのでしっかり身に付けてください。

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ピボットの詳細

ピボットする目的をいくつかあげます。

・パス、シュートののアングルを変える
・マークのディフェンスにボールを取られない

パスやシュートのアングルを変える(リングに向かう角度を変える)

バスケはゴールを中心に攻防が展開されます。

パスをもらってシュートチャンスだけど。。。
ゴールに向ていなければ当然シュートに行けません。
ただしバスケは歩くことができませんので
ここで「ピボット」を使ってリングに向かう運動をします。

シュートチャンスの場面
ピボットでゴールに正対できた

パスに関しても「ピボット」を使ってアングルを変える事により
ローリスクでボールを移動させることができます。

パスする人をしっかり向きたい場面
ピボットでより安全にパス

バスケは確率のスポーツでもありますので
より確率の高いプレーを目指すために「ピボット」をうまく使えるようにしてください。

マークのディフェンスにボールを取られない(ボールキープ)

次に自分にマッチアップされた
「ディフェンスにボールを取られないためにピボット」
を使うということがあります。

「バスケにおいてボールを取られないという事はどういうことなのか?」から説明します。

低学年のゲームなどでよくあるのですが
ボールを持っているプレヤーに対して、走りこんでボールを両手で「ガバット!取りに行く」
「ルール上ファールになる」場面もあるのですが
ボールを持っている側も
「しっかりとしたバスケの構え」が出来ていないと
ファールにもならずボールを奪われても仕方のない場面もあります。

こんな感じのイメージ

バスケには「シリンダー」というプレーヤーに関する「エリアの権利に関するルール」があります。
まずはこちらをしっかり頭に入れてください。

「ミニバスのカテゴリでもこのルール、概念が認識できていないと細かな&まともなバスケの攻防が出来ません」

シリンダーとは

JBA日本バスケットボール協会では更に明確なシリンダーのルールをディフェンス・オフェンス共に2021 年 4 月1日から適用します。
大雑把に触れますのでさらに細かく知りたい方はリンクのPDFをご覧ください。

2021 年 4 月1日から適用のルール変更のリンクはコチラPDFです。

プレーヤーがコート上にいるとき
そのプレーヤーが占めている位置とその真上の空間をシリンダー(筒)という。

2021 年 4 月1日から適用予定のシリンダーの概念:JBA提供

ディフェンスのシリンダー
・正面は手のひらの位置まで
・背面は尻の位置まで
・側面は腕と脚の外側の位置まで

ボールを持っているオフェンスのシリンダー
・正面は脚、曲げた膝や腕、腰より上でボールを持っている位置まで
・背面は尻の位置まで
・側面は腕と脚の外側の位置まで

ボールを持ったオフェンスは
自身のシリンダーの中でノーマル・バスケットボール・プレーを行うための
十分な空間を与えられなければならない。
ノーマル・バスケットボール・プレーには、ドリブルの始まり、ピボット、ショットを含む。
「シリンダーに対して不当(イリーガル)な侵入、触れ合いはいけないという事です」

シリンダを理解したピボット、ボールキープ

上記のシリンダを意識したピボットのフットワークの説明をします。
ピボットも何種類か基本の動きがあります。

1:フロントターン
2:バックターン
3:フロントサイドジャブステップ
4:フロントサイドクロスオーバー

軸足を決めて「コンパスのイメージ」
1:フロントターン2:バックターンです。

3:ジャブステップ
4:クロスオーバー

軸足は同じですが「ボクシングのジャブのイメージ」
3:フロントサイドジャブステップ4:フロントサイドクロスオーバーです。

またジャンプストップからのピボットは、スタートの軸足を自由に決められますので
「一対一の駆け引きではよりレベルの高いピボットといえます」
ミートからのピボットも頭に入れておいてください。参考はコチラ⇊

ボールの位置も考慮したピボット

ボールを体のどこに置くかというのも重要になります。

身体が棒立ちになると(トリプルスレットを作らないと)必然的にボールが前に出てしまいます。

棒立ちでボールを保持
シリンダーの外

先ほど説明したシリンダーからボールが出ているのですから
相手がボールに対してプレーし接触があってもファールにもなりません。
相手の前に差し出すようにしている状態ですから
手で邪魔をされて「スナップされたり」「簡単にヘルドボール」
になってしまいます。

キープは出来ても攻められない
正しいバスケの攻防

だからといってディフェンスに対して背中を向けてボールを後ろに置いていては
状況判断ができません。
キープはできてもシュートまで持って行くことができません。
バスケは24秒ショットクロックがありますからね。

視線をゴールに向けながらピボットできるかどうかは大事なスキルです。
当然ですが「トリプルスレットポジション」をキープする事も重要です。

ポイントとしては

・「体を倒して」「ボールを前に出さずに確保する」
・「逆に体を起こして」「ボールをシリンダの上に確保する」

一般的に言われているボールを保持するポジションは以下の10箇所です。
「ボールスイング」といわれますが、ボールの位置を動かして相手のプレッシャーから逃れボールをキープします。

一般的なボールの位置
ボールスイング
低い位置でのボールスイング
高い位置でのボールスイング
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シリンダーとボールの位置の二つを理解してピボット

・シリンダー
・フットワーク
・ボールスイング

ここまでの説明をしっかりと理解できて
「ピボット」をすることができれば
ほぼ一対一でのボールキープがうまい選手になることができます。

ピボットをするもう一つポイント

ピボットによりディフェンスのプレッシャーをしのいでいるわけですが

相手が間合いを詰めてくるということは
「それだけ相手を抜き去るチャンスも出てくる」
ということが言えます。
また
「抜いていくぞ!」と相手に「抜かれるかも!」という心理的プレッシャーを与える
ことで相手が前に出てこれなくなります。

ピボットから一気にドライブを狙っていく心理的準備をしておくというのも大切になります

ミニバスでよくある光景

ミニバスでよくあるプレーですが、ボールを持ったらとにかくドリブルをしてしまう。
何も考えずにドリブルをつくため相手にプレッシャーをかけられてすぐにボールを取られてしまう。

低学年では特にあります。

当然ドリブルをつくということは「ボールをついていない時より視野が狭くなる」
状況判断がしづらくなります。
上のカテゴリーに行けば行くほどこの無意味なドリブルを使うことがなくなります。
ハーフコートに入ったらパスだけでシュートまで行くというようなオフェンスもあります。

それだけボールを手から離すということはリスクが高いと頭に入れておいてください。

私が現場で教えているピボット

私が実際にピボットについて教えるとき
低学年に関してはトリプルスレットとバックターン
をできるように教えています。

視線はなるべく前に置くようにして半身の状態でボールを後ろにパスできるバックターン。

最低限上級生にボールを返すことができれば
コーチの信頼を勝ち取ることができて、コーチも安心して選手をゲームに出すことができます。
この記事を参考にされている
「初心者のプレーヤがいましたら」
ぜひこちらの「ゼロケンお勧めのピボット」を身につけてほしと思っています。

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ピボットに関するまとめ

いかがだったでしょうか?
ミニバスも上級生になるに従って「ボールのキープ力」も上がってきます。
私は大事な試合ほどミートとピボットを中心とした状況判断でオフェンスして行くような流れで教えています。
基本中の基本ですが皆さんも是非参考にしてください。
覚悟があれば大丈夫です。私にだって出来たのですから。今回はここまでです。

———リンク紹介———

ゼロケンの過去のバスケ理論練習についての記事はこちら⇊
カテゴリ:練習と理論
存在皆無のゼロの状態から県大会を叶えた記事はこちら⇊
カテゴリ:ゼロから県大会


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