ミニバス 発育発達段階を理解して日々向上する

練習メニュー理論練習と理論

ジュニア期において
大人やプロ選手と全く同じトレーニングをするのはトレーニング論としては間違っている。
大人は骨格の成長が終了しており
そこに正に肉付けとしてウエイトや様々なトレーニングを行っていく。

ミニバスカテゴリの
発育発達を考慮した前回の記事をさらに細かく分析しお届け。

ゼロケンです
ミニバスや中学校などジュニア期のバスケットボールまたスポーツ活動においては
発育発達を考慮した中でコーチングしていくことが大事であると
以前の記事でお伝えさせていただきました。

今回は更に
最新の情報を基に
詳細についてお伝えさせていただきます。

スポンサーリンク

鉄板の「スキャモン」や「ゴールデンエイジ」のキーワードは古い

今回は私が更に勉強を進めた中での記事なのですが
以下にいきなり前回の記事を否定するような内容です( ;∀;)

1:スキャモンの発育曲線は運動学的に根拠が薄い
2:ゴールデンエイジという考えは科学的に根拠が薄い

ということです(+o+)そして最終的に

*「アナロゴン」という考えが大事である

というところまでお伝えしていきます。

スポンサーリンク

科学技術の進化の恩恵でスポーツも発展

世の中で今一番進化していることと言えば「科学技術」「コンピュータの世界」ですね。

医学の世界でもコンピュータの目覚ましい進化によって
様々な発見がなされています。
スポーツではMRI の解析能力が向上したことにより
様々な情報が研究されるようになってきました。

スポンサーリンク

スキャモンの発育曲線の詳細

発育発達のバイブルのように出てくる「スキャモンの発育曲線」
はご存じでしょうか?
(先ほどご案内した記事にて詳しく説明しています)

私もこの「スキャモンの発育曲線」を考慮して行こうという記事も書きましたが
最新のスポーツ界、ジュニア期のカテゴリでは

古い考え

なのだそうです。
スキャモンという方はお医者さんなのだそうですが
以下ググってみると出てくる情報です

スキャモン(Richard Everingham Scammon)とは
アメリカの医学者・人類学者で、1928年にスキャモンの発達・発育曲線という研究成果を発表しています。 この研究成果はかなり有名なのですが、研究成果が有名な割にスキャモンという人がどんな人かはあまり知られていません。
参考:google

この発育発達曲線ですが
元々は運動学、スポーツ医学的な研究として発表されたものではなく
医学的な見地を元に実際に臓器の重さなどを測って
研究されたものだ
ということで
いつの間にかこれをスポーツの成熟度を考慮する「物差し」
となったようです。

ただ元が運動学、スポーツ医学的な研究ではないため
更に発表は1930年頃で
根拠の乏しいところがあるということです。

スポンサーリンク

ゴールデンエイジの詳細

コチラも今やジュニア期のスポーツ界の鉄板キーワードの「ゴールデンエイジ」
日本ではサッカー界が十数年前に提示した言葉のようです。



ゴールデンエイジという考え方ですが
一般的なイメージはこんな感じではないでしょうか?

ジュニア期のスポーツ指導では
神経系の発達が一番伸びる10歳~12歳くらいのうちに
様々な運動をさせていこう

大人と比べると「もちろん成長が顕著である」のですが
実際の成長が顕著な時期は

「5歳6歳ぐらいがピーク」

が正確です!

ですから厳密に神経系の成長を伸ばしていこうと考えるならば

「小学校に入る前に鍛える」が正解なのです!

ただ実際に小学生前に
「ミニバス教室」「サッカー教室」に通うなどは現実的ではないため
小学校期に「ゴールデンエイジ」というキーワードでくくり鍛えていこうとなっているのだと予想されます。

スポンサーリンク

アナロゴンという考え

ここからは
「最終的にジュニア期において最も重視したいこと」
についてお伝えしていきます。

皆さんは「アナロゴン」というキーワードご存じですか?

アナロゴン
スポーツや体育の運動場面において,動きの発生や構造から似た「コツ」をもつ,あるまと まりをもった動きのかたち「類似の動き例」のこと。
例えば側方倒立回転のアナロゴンとし ては,体を支持する動きとして手押し車,逆さになる動きとして壁倒立等である。
参考:google

どういった事かというと
素人の大人がいざ「ゴルフを始めようと」実践してみるも
「ギッコンバッタン」のめちゃくちゃなスイングになりなかなか上達しない。
野球経験者が「ゴルフスイング」をしてみると
なぜかスイングがスムーズである。

水泳で「何十年とプールに入った記憶がない」が
いざ泳いでみると「体が覚えているのか」そこそこな泳ぎができる。


このような事を「アナロゴン」といいます。
ピンポイントの種目に限らずたとえ過去にやったことがなくとも
何年も前の似たような動きを身体が記憶しており
運動の転移が起き運動をスムーズに行うことができているのです。

ミニバスにおいても
この「アナロゴン」をジュニア期にたくさん経験しておくこと
を発育発達の段階では最重要視してほしいと思っています。

スポンサーリンク

ミニバスの現状の課題

ただし日本のバスケ界ではスムーズにいかない現実もあります。

バスケに限らずですが日本のスポーツ環境は
カテゴリーごとでチャンピオンを決める風習があり
子供の発育発達を考慮せず
いわゆる「勝つための練習が最優先」されてしまいます。

このような結果
バーンアウトといわれる「燃え尽き症候群」を生んだり
せっかく好きで始めた種目ですが
「競技そのものが嫌になってしまう」
というような弊害も作っています。

特にコーチ指導者が考えていかないといけないのですが

「ミニバスの時期では体格ができていない時期なのだとの前提」

で全ての活動に取り組まないといけないと考えます。
いたずらにスポーツの一部分である「勝利主義」のみに偏らず
発育発達、育成を十分に「わきまえて」取り組んでいただきたいと願っています。

またミニバスだからと自分の経験だけに頼って指導するのではなく
「発育発達、成長」に関して
弛まぬ研究研修を重ねてほしいと願っています。

スポンサーリンク

ミニバス 発育発達段階を理解して日々向上するのまとめ

いかがだったでしょうか?
バスケも学問も日々進化しています。
既成の概念のみにとらわれず日々自身も進化していきたいところですね。
覚悟があれば大丈夫です。私にだって出来たのですから。
今回はここまでです。

———リンク紹介———

ゼロケンの過去のバスケ理論練習についての記事はこちら⇊
カテゴリ:練習と理論
存在皆無のゼロの状態から県大会を叶えた記事はこちら⇊
カテゴリ:ゼロから県大会

タイトルとURLをコピーしました