ミニバスプレーヤーがアスリートとして身体のトレーニングに打ち込みたいが、大人と一緒の考えでは効果も上がらないしケガ、障害の原因にもなってしまう。
小学生の身体的特徴を説明しトレーニングを進めていく記事。
ゼロケンです
皆さんはプレーヤーですか?小学生ですか?
一般的にトレーニングと聞くとこんなイメージですよね!
カッコイイです!!
わたくしロッキー大好きです!!
ですが、これは子供がやってはいけません!ケガするだけです(+o+)
今回は大人と違う小学生の身体的な特徴をお伝えし、小学生が優先して取り組むべきトレーニングについて考えていきたいと思います。
コチラをご覧頂く事で
1:子供と大人は違うんだという事が理解できる
2:小学生の時期に伸びる身体的能力を理解できる
3:具体的にどんなトレーニングをして鍛えていけばよいのか理解できる
ですので是非最後までご覧ください。
学問の世界から理解
こちらの図は身体の発達について描かれた有名な「スキャモンの発育発達曲線」というものです。(教員試験などでは必ず出てきます。)
どういったものかというと
人の身体の要素を大きく4つの型に分けそれぞれ成長するタイミングは違う。
といったものです。
1:神経型
2:リンパ型
3:一般型
4:生殖型
1:神経型 運動における神経の伝達に関する機能の発達。
出生直後から急激に発達し、6歳までには成人の90%にも達します。
2:リンパ型 免疫力向上のためのリンパ組織(扁桃、リンパ節、胸腺など)の発達。生後から12~13 歳までにかけて急激に成長し、大人のレベルを遥かに超えるも思春期過ぎから大人のレベルに戻ってくる。
③一般型 身長や体重などの体型と肝臓、腎臓などの胸腹部臓器の発達。
生後から乳幼児期まで急速に発達し、その後は次第に穏やかに。
いわゆる二次性徴(思春期)に再度急激に発達。
④生殖型 男児の陰茎・睾丸、女児の卵巣・子宮などの発育です。
二次性徴(思春期)あたりから急激に発達し男子ホルモンや女性ホルモンなどの性ホルモンの分泌が活発に。
つまり大人と一緒の考えでトレーニングしてはいけないという事です。
もう一つ学問(ゴールデンエイジ)
こちらの図は「ゴールデンエイジ」という考え方になります。
子供が成長する中で
脳の成長のバランス
神経伝達に関する成長のバランス
筋骨格の成長のバランス
が一番よくトレーニング効果を最大限に発揮できる年代がある。
9才位までをプレゴールデンエイジ
12才位までをゴールデンエイジ
15才位までをポストゴールデンエイジ
中でも最も良い年代をゴールデンエイジというのです。
逆に言えばこのころまでに神経系の成長は完結してしまい、大人になってからの成長はさほど望めないという事も言えます。
大人と違うカラダの特性
さらに身体的な特性です。
小学生の年代は「乳酸」が溜まりにくいという特性があります。
よくある光景ですが走り回っても少し休むとまた走り回る子供達。
あきれるくらい走り回って遊ぶというような身体なっています。
中年のおじ様なんかはちょっと審判頑張ったら次の日筋肉痛ですが、子供の筋肉痛はまずないですね。もともと子供には疲れにくい特性があるということです。
練習のメニューでも長距離走を走って体力をつけるというようなことはしなくてもある程度は備わているという事です。
どこをどう鍛えようか
ズバリ小学生が一番鍛えなければいけないのはアジリティ(俊敏性)です。
鬼ごっこなどですばしっこく動く。
バスケットでいうと右に左に前後に俊敏に動く能力。
脳の信号が神経を通り筋肉に伝わる。
頭と身体が連携する能力がとても差がつき安く、鍛えればどんどん成長します。
ミニバスではハンドリングも同様の考え方です。
神経の伝達で筋肉に伝える。
また俊敏さは下半身だけでなく腕を早く動かす指を早く動かすなども鍛えることができます。
このアジリティを鍛えながらハンドリングメニューを多く取り入れていく。
低学年は特に重点を置いて練習のメニューを組んでいけば良いですね。
逆に効果の薄いトレーニングを紹介
逆にウェイトトレーニングはトレーニングの効果が薄いです。
また骨自体も成長の途中ですから軟骨部分が多く、強度の高い繰り返しの運動は障害が出る可能性が高いです。
リトルリーグの野球肘などが典型です。
脳の中も意識することでさらに効果アップ
イメージする能力は極端に低い
小学生の脳の中は大人と違いイメージをつかさどる部分がまだ発達できていません。
バスケもきつい練習をした途端サボってしまう人もいますね。
「頑張らないと試合で勝てないぞ!!」なんて言っても目の前のことをイメージすることで精一杯ですから先のことなんてどうでもよくなってしまう。
子供は目の前のことしか考えられませんからつらい練習をただやれと言っても本気で取り組んでくれません。
逆に目の前で見たもの自分で経験したものは素直にイメージできるし、指導をしても納得します。
子供は楽しまないと続かない
楽しい練習をクリエイト、作っていくという事もミニバスのコーチや大人としては必要ですね。
きついトレーニングも確かにあります。
大人の工夫次第でディフェンス練習だって先頭きって頑張るチームのスタンダードが出来上がってきます。
ヒーローやヒロインをつくる
またヒーローやヒロインなんかは一番イメージしやすいですよね!子供はすぐにマネしますよね!
これ脳の構造からしたらその通りなのです。
大人からしたらすぐマネして!と理解できない事も目の前のことだけで精一杯なのです。
憧れの先輩でもよいですね!
チームメイトの一人でもよいと思います。
完璧な見本では無くてもよいです。目の前に存在するものはイメージより鮮明な対象です。
このプレイはこの子がうまいなど複数名いてもよいですね。
このプレイはこの人を見習おう。
声を一番出している人がいれば声出しはその人を見習おう。
というように得意なことを一つ持つ選手をうまく見つけてそれをさせていこうとすれば子供にとってはイメージの宝庫ですね!
何でもできるスーパープレイヤーなんて滅多にいませんし色んな良いところを見つけてあげて見本になってもらいましょう。
まとめ
今回は子供と大人は違うといったところからミニバスにおけるトレーニングの考え方をお伝えさせていただきました。
身体的な特性とメンタル的な特性を理解することで小学生のトレーニング効果は飛躍的に向上しますので是非参考にされてくださいね。
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大人も日々アップデートです。
覚悟があれば大丈夫です。私にだって出来たんですから。今回はここまでです。