サッカーの育成環境をのぞけばミニバスの環境も変わる【ミニバス参考書籍紹介】

バスケお勧め書籍グッズ

ゼロケンです。

今回は私が日頃からバスケットの自己研鑽として読書をしている中で皆さんにおすすめしたいと思ったものを紹介したいと思います。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

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サッカーを参考に(バスケ)

この本ではバスケットではなくサッカーの育成環境について書かれています。
いわゆる小学校世代のサッカー人口は23万人、野球人口は14万人、バスケットは14万人ということで今現在はサッカー人口が圧倒的に多いというデータになっています。逆にかつて部活動といえば野球という感じだったものが今やバスケと競技人口は同じという状態のようです。

バスケットとどうつながるのか

この本は高校サッカーをメインとして書かれておりサッカーでは
1:ジュニア(小学生)
2:ジュニアユース(中学生)
3:ユース(高校生)
というカテゴリに分かれているようです。
私がこちらを読んでみようと思ったきっかけは今現在バスケットボールにおいてB リーグを始めとした様々な改革が行われているところですが、その発端となったのが日本バスケットの国際大会禁止。この時タスクフォースという改革組織が立上りその先頭に立ったのがJリーグの初代チェアマンである川淵三郎氏です。川淵さんの指揮のもとあっという間にバスケの環境も変わってきたのです。
Bリーグクラブに中学校のジュニアユースチームを作ることが義務化されたり数年後めどに高校生のユースチームを作ることも義務化されています。ジュニア期に当たる小学生のチームに関しての言及はありませんがサッカーの状況を見ればバスケットが進んで行こうとしてるイメージが湧いてくると思ったからです。皆さんも是非とってご一読ください 。

内容

著書の中で日本が初めてサッカーワールドカップに出場した1998年のメンバー構成は高体連いわゆる高校の部活出身の選手がほぼ全員(呂比須選手が別)に対し2018年大会では23人中10人がJリーグクラブ出身になっている。 Jリーグのユースチームはそもそもトップチームでプレーする選手を育てるという理念があり学校教育とスタートが大きく違うということがあります。部活とは学校教育法の中にうたわれている部活動を通して人としての成長を促すもの。ただ高校ぐらいになるとほぼ勝利を目指していくという姿勢は同じであると思いますが 。 ちなみにバスケットの本場アメリカでも部活動の制度はあるそうです。ただ誰でも入部できるというわけではなく入部の段階でセレクションがあり選ばれたものが所属できるというような形でやりたいから誰でもできるという環境ではないようです 。

Jユースと高校部活との違い

またJリーグユースチームは技術的には優秀で高校部活かなわない。その代わり高体連の部活ではメンタルの強さがある。 また海外のサッカー事情にも触れられており日本のこういった二段構えの強化体制は無いに等しいようで特殊な構造している。どちらが良いということではなく互いに切磋琢磨して選手のレベルを上げていくことが大事。またサッカーのプレミアリーグ、プリンスリーグなどのリーグ戦スタートに至った経緯 なども紹介されておりバスケットが進んで行こうとしてる道がそのまま見えたような気がしました 。

日本と海外との違い

ACミランの日本でのアカデミー事業も紹介されており、日本とヨーロッパの年代の環境の違いなどがを紹介。大事なのは日本とヨーロッパは国も文化も違う。日本の環境の中で、日本のオリジナル日本の良いところを伸ばせる環境を作っていくことが大事だとのことです。ヨーロッパだけでなくアジアの育成環境についても紹介されており中でも中国、中東の UAE など巨額のマネーを使った育成環境の構築に関して脅威と述べています。しかしその環境をアジアで広げていったのは、日本の Jリーグのスタッフ人などとも紹介されており日本のJリーグがアジアの育成環境を牽引していると述べています。

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バスケットにも当てはまる気になったこと

ここで気になったのはヨーロッパのコーチ陣が一様に言っているのは、日本はテクニックや基本的な運動能力はジュニアユース世代では世界でも高いと述べているところである。これはバスケットにおいても同じように研修先のBリーグのコーチが述べていたことで、高校年代あたりになると一気に追い越されてしまうということを言っていました。結論として体格的に劣るというのは別にレベルの高い指導者の不足によるのではないかということでした。ヨーロッパでは指導者は自身の理論を基にオリジナルのメニューを構築し、それによって評価が上がり給料も上がっていく。日本の指導者は元々あるものを参考に真似をしていく。つまり新しいものを生み出していく文化がないとのこと。ヨーロッパも全て成功しているということはなく試行錯誤を繰り返しながら、日々アップデートしてるということで、すぐに結果を出すのではなく10年20年後のスパンを考えた上で活動し、途中で随時修正していく。という作業をしているのだと紹介されています。

最後に

日本の高校年代のサッカー競技人口は17万人。99%がいわゆる部活動に所属しておりJリーグのクラブユースでプレーをしているのはわずか0.8%ということです。しかしクラブユースに選ばれなければプロを目指さないのか高いレベルになれないのかということではなく、それぞれの良い面を伸ばしていくことが大切だと述べられています。そしてよりレベルの高い公式戦を日常的に行わせギリギリの状況の中で成長させていく環境を構築していくことが大事。また Jクラブの組織が圧倒的に少ない日本の環境において、高体連の存在は欠かせ欠かせないもので受け皿として大事。またその高体連の中でも試合も出れずに終わってしまうことも生徒達がいないように、部活の中で複数チームを有してレベルに合わせた公式試合の環境を整えていくことが、これからの課題になっているとのことでした。
本書を通してコーチ陣が一様に述べているもの。勝利を目指していく中で子供たちを成長させていく。もう一つ同時にスポーツそのものを楽しむということも大事。と締めくくっていました。

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まとめ

今回は私の参考にしている書籍の紹介をさせていただきました。スポーツそのものに目を向けて広い視野に立って指導をしていきたいですね。覚悟があれば大丈夫です。私にだって出来たのですから。今回はここまでです。

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